「駐車場のコンクリートにひびが入ってきた…これって大丈夫なの?」そんな不安を感じたことはありませんか。
コンクリートのひび割れは、住宅の外構では避けられない現象です。施工後2〜3年で生じることも珍しくありません。でも「ひびが入った=すぐに大工事が必要」というわけではなく、ひび割れの種類と幅を正しく見極めることが、正しい対処の第一歩なんです。
実際、0.3mm未満のヘアクラック(細いひび割れ)であれば、市販の補修材でDIY対応が可能です。一方で、幅が広い・水がしみ出ている・地面が沈んでいるといった場合はプロへの相談が必要です。
この記事では、ひび割れの危険度の見極め方から、DIYでできる補修手順まで詳しくお伝えします。
この記事でわかること
- ひび割れの種類と危険度の見極め方(0.3mm・0.5mmの基準)
- DIYで使えるコンクリート補修材の選び方と3種類の比較
- ヘアクラックから広いひび割れまでの補修手順
- プロに頼む基準と費用目安
監修: 累計1,500件以上のお客様対応経験を持つエクステリアデザイナーが監修しています。
コンクリートのひび割れ|危険度の見極め方
ひび割れを見たときに最初にすべきことは「幅と状態を確認すること」です。幅によって対処法が変わります。
0.3mm未満のヘアクラック|DIY対応できる
髪の毛より細いレベルのひび割れです。乾燥収縮や温度変化によって生じる、外構コンクリートでは非常によく見られる現象です。構造的な問題である可能性は低く、浸透型の補修材やシーリング材で表面処理するDIY対応で十分です。
見分け方: ひびの幅がコンクリート用クラックスケール(目盛りのついた計測カード)または1円玉の縁(約1.5mm)と比べて明らかに細ければヘアクラックです。
0.3〜0.5mmのひび割れ|要補修(DIY可)
雨水が侵入して内部の鉄筋が錆びたり、凍結融解で拡大したりするリスクがあります。早めの補修が推奨される段階です。コーキング材またはコンクリート補修材での充填補修が有効です。
0.5mm以上のひび割れ|要プロ診断
コンクリートの内部にまで達している可能性があります。特に以下の状態が重なる場合は、プロへの診断を受けることを強くおすすめします。
- ひびの両側で高さに段差がある(不同沈下のサイン)
- ひびから水が染み出している
- ひびが短期間で拡大している
- 同じ方向に複数のひびが走っている(構造的なストレスのサイン)
ポイント
クラックスケール(100円程度で購入可)を使うと幅の計測が正確にできます。補修材の種類を選ぶ前に、必ず幅を測りましょう。
DIYで使えるコンクリート補修材3選
補修材は「ひび割れの幅」と「仕上がりの見た目」によって選びます。
① コンクリート補修材(床用)|幅広ひび割れに
駐車場の床面・アプローチの表面補修に特化した補修材です。速乾タイプが多く、施工後数時間で歩行可能になります。骨材(細かい砂)が入っているため、補修後の見た目がコンクリートに近い質感になります。
② コンクリート補修材(壁用)|基礎・擁壁のひび割れに
縦面・斜面に塗っても垂れにくい配合の補修材です。基礎の縦ひびや、ブロック塀・擁壁の表面補修に使います。防水性も高く、補修後の雨水侵入を防ぎます。
③ コンクリート補修キット|注入型・ヘアクラックに
細いひび割れに樹脂を注入して内部から固める補修材です。表面を塞ぐだけでなく、ひびの奥まで充填するため、雨水の侵入を根本から止めます。ヘアクラックから幅0.5mm程度まで対応できます。
DIYによるひび割れ補修の手順
0.3mm以上のひび割れで、構造的な問題がない場合のDIY補修手順です。
step
1ひび割れの幅と状態を確認する
クラックスケールで幅を測定します。幅0.5mm以下・段差なし・水染み出しなしを確認してからDIY補修に進みます。
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2ひび割れ周囲のほこり・ゴミをワイヤーブラシで除去する
ひびの内部と周辺を、ワイヤーブラシで徹底的に掃除します。割れ目の中に砂ほこり・汚れが残っていると、補修材の密着が悪くなります。エアダスター(圧縮空気)があれば、ひびの奥まで吹き込んで清掃できます。
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3マスキングテープで補修範囲を整える(仕上げを重視する場合)
補修材がはみ出しても気にしない場合は省略可能ですが、見た目を重視する場合はひびの両側にマスキングテープを貼って補修範囲を整えます。
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4補修材を充填・塗布する
床用補修材はコテやヘラで充填し、表面をならします。注入型はひびに沿って押し込むように注入します。壁用補修材はヘラでひびに押し込むように塗布します。少し盛り上がるくらいに充填してから、余分をかき取るのが仕上がりがきれいになるコツです。
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5硬化前に表面をならす・マスキングを剥がす
補修材が半硬化(触れてもつかない程度)になったら、ヘラや濡れたスポンジで表面をならします。マスキングテープを使った場合は硬化前に剥がします。
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6硬化後に防水塗料で仕上げる(オプション)
補修後に防水塗料を塗ると、補修箇所への雨水侵入をさらに防ぎ、見た目も均一に仕上がります。特に補修箇所が目立つ場合は、周囲と同色の防水塗料で仕上げると自然な仕上がりになります。
ここに注意
ひびの両側に段差がある場合(片側が沈んでいる)は地盤沈下のサインです。この状態で補修材を充填しても、地盤の動きが続く限り再び割れます。プロによる地盤調査・基礎工事が必要なため、DIY補修は一時的な応急処置と認識してください。
プロに頼む基準と費用目安
以下のケースはプロへの依頼を強くおすすめします。
ひび割れ幅が0.5mm以上・段差がある・複数箇所に広がっているといった状況は、地盤沈下や構造的な問題の可能性があります。この場合、補修材でふさぐだけでは再発します。
また、基礎のひび割れは外構単独の問題ではなく、住宅本体の耐久性に関わるため、外構業者だけでなく建築士への相談も検討してください。
プロ施工の費用目安
ひび割れ補修(コンクリート床面・一般的な補修範囲)のプロ施工は、2〜10万円程度が相場です。範囲や深さ、補修工法によって大きく変動します。打ち替え(既存コンクリートを撤去して打ち直す)が必要な場合は別途費用がかかります。
まとめ|ひび割れは「幅と状態」で対処が決まる
コンクリートのひび割れは早期発見・早期対処が鉄則です。0.3mm未満のヘアクラックは表面処理程度のDIYで十分ですが、0.3mm以上は補修材による充填が必要です。
段差がある・水が染み出ている・広範囲に広がっているひび割れはプロへ。これが正しい判断の基準です。まずは自分でひびの幅を計測してみて、状態を把握することから始めてみてください。
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よくある質問
Q. コンクリートのひび割れはなぜ起きますか?
主な原因は乾燥収縮(コンクリートが固まる際に水分が蒸発して縮む)、温度変化による膨張・収縮、地盤の沈下、荷重(重い車が繰り返し通ること)です。ある程度のひび割れは避けられないため、定期的な点検と早期補修が大切です。
Q. ひび割れを放置するとどうなりますか?
雨水がひびから侵入して内部の鉄筋が錆び、膨張してコンクリートが剥落します。また冬季に侵入した水が凍結・膨張してひびが拡大します。放置するほど補修が難しくなるため、0.3mm以上のひびは早めに対処しましょう。
Q. DIYで補修した後、どのくらいで再発しますか?
補修材の種類と施工品質によりますが、適切に施工した場合5〜10年程度持つことが多いです。ただし地盤沈下が進行している箇所は数年で再発することがあります。補修後も年1回程度の点検をおすすめします。
Q. 補修材の色がコンクリートと合わない場合はどうしたらいいですか?
補修材は乾燥後にグレーや白系の色になることが多く、周囲のコンクリートと色が違って目立つことがあります。乾燥後に同色系のコンクリート用塗料を上塗りするか、補修範囲全体に防水塗料を塗って色を均一にすることで目立たなくできます。
Q. 補修材を塗った翌日に雨が降りそうです。どうすればいいですか?
一般的なコンクリート補修材は施工後4〜12時間で表面が硬化します。急ぎで施工する場合は速乾型(施工後2〜4時間で歩行可能)の製品を使い、硬化するまでビニールシートで雨を防ぎましょう。完全硬化前(24時間以内)に大雨が当たると補修材が流れる可能性があります。